御本尊  虚空蔵菩薩

宗派   真言宗智山派

住所   〒949-4204  

     刈羽郡西山町大字大崎407

電話   (0257)47—2142

HP

真言   おん ばざらあらたんのう

     おん たらく そわか

御詠歌  見渡せば 海原はるか

     のりの舟 導きたまえ

     ちえのみ光

当山の創建は詳らかではないが、古文書「越後国新義真言宗本末門徒言上帳」によると、享保十九甲寅(1735)年七月五日、今より二六九年前「江戸四箇寺円福寺の評席において、醍醐三宝院末、出雲崎町相田薬師寺の末寺として免許された」とある。

 当山は初め柏崎市椎谷坂の下、机立にあったが、度々の火災により、約二百十年程前(寛政年間)ここに移った。明治維新後、醍醐派から、新義真言宗に移り、現在は真言宗智山派総本山智積院末となっている。

 当山が現在地に移ってから、中興の先住山田宥基に至るまで三十九代を数える。先住宥基は台風により荒廃した本堂の改築、庫裏の新築等、数々の業績を挙げ、昭和五十六年、五十歳で遷化した。その後、二十五番札所出雲崎町別ヶ谷延命寺住職が兼務し、現在は先住の遺弟が学業成って法燈を継いでいる。

 なお、当山の本尊虚空蔵菩薩は、秘仏として、住職一代に一回の御開帳を許され、前住職は昭和五十二年春彼岸に七日間御開帳を厳修。多数の参詣者が来山した。

 虚空蔵菩薩は、広大無辺の功徳を包蔵すること虚空の如き菩薩であり、奈良時代から知恵の「ほとけ」として信仰され、宗祖弘法大師が修行時代に四国室戸岬で「虚空蔵求聞持法」を修したことは有名。      合掌