御本尊  不動明王

宗派   真言宗豊山派

住所   〒945-1432 

     柏崎市善根4878

電話   (0257)27—2557

HP

真言   のうまく

     さまんだばざらだん かん

御詠歌  八石の 不動明王

     たずねきて 長き浮世の

     悩みたち切る

 往昔、当山はその背景になる八石山の中腹にあったとされる。もっとも寺といっても一堂宇である。古老によれば今に至るも、そのあたりを寺屋敷と呼ぶ。長尾重景公堂宇の尊像ことのほか霊像なるを知り、山麓になる今の地に新堂宇を建立されお遷し申し上げたのがはじめである。

 長尾重景公の曽孫.上杉謙信公帰依し、幾度か戦勝祈願あり、全て勝利を多とし、寺領(高十七石)の寄進あり。屮興以来法燈連綿、現住職宗弘に至る三十三世代。尊像不動明王は御丈九寸の木像で、古色沈沈、また凄絶、人をして暗々裡に抽象の世界につつみ不思議の効験ありとされている。また真言律の傑僧、後の仁和寺門跡.雲照師当山に来たり暫時滞留さる。特に近時、謙信公の位牌が発見され、異色の作家故八切止夫氏の著作『謙信は女で あった』(出典資料はポルトガルである)を裏書するよぅに不識院殿心光謙信庵主とあり注目される。因みに春日山は不識院殿真光謙信である。