御本尊  薬師如来

宗派   真言宗智山派

住所   〒954‐0004 

     見附市元町1‐3‐66

電話   (0258)62‐2145

HP

真言   おんころころ

     せんだりまとうぎそわか

御詠歌  南無薬師諸病なかれと

     願いつつ参れるひとを

     平等にして

 寺伝によれば当山は、今から凡そ八百七拾年前の大治五年(1130)崇徳天皇の頃開基されたといわれる。その後、幾多の兵乱の災いに過去帳・古文書等を灰燼に帰し、詳細な縁起等は不明である。

 御本尊は薬師如来(秘仏)で、今から千二百年前聖武天皇の頃、行基菩薩が勅命を奉じて当地に錫を留め、国家安穏万民化益を念じて一刀三礼を以って親作したとされる。幾度かの猛火の中を無事であったといわれ、霊験あらたかな霊像として今日まで伝えられている。その後当山は、万治三年(1660)京都嵯峨御所大覚寺の直末寺となり、「菊水の紋」の使用を許され〝しわじろ〟の駕籠を賜る。住職がこの駕籠に乗る時は、大名の格式であったという。

 当寺より裏山の城山を登り、頂上から同寺に戻る迂回道には、西国三十三番札所の観音堂がある。五十嵐利左門氏(上町)が明治末期に西国三十三番札所を巡り、西国の一番所毎に霊砂を持ち帰り、これを基にして観音堂が建立されたという。従って、当山観音堂を巡拝すれば、西国三十三番札所と同じ御利益、功徳があるとされ参拝者が多い。