御本尊  如意輪観世音菩薩

宗派   真言宗豊山派

住所   〒949-4135 

     刈羽郡西山町大字坂田1395

電話   (0257)48—2581

HP

真言   おん ばらだはんどめい

     そわか

御詠歌  ふだらくや 弥陀の剣に

     まかす身の まいる願いの

     円満寺

 当山は大同元年 (806) 法相宗忠算大徳を開基にして建立され本尊は如意輪観世音菩薩(運慶作)で秘佛であり、住職一代に一度の御開帳とされている。

 文永年間中頃 (7年)亀山天皇が御病に罹られ当山本尊へ祈誓され、その上空眼僧正で玉体安穏の祈祷をなされたところ、天皇の病はたちどころに平癒された。

 これにより当寺開山空眼僧正が亀山天皇の勅命によって醍醐山金剛王院より当山の住職となり、法相宗より真言宗に改宗され明治二十九年(1896) 豊山派総本山長谷寺の末寺となり、真言宗として今日まで七百三十三年の歴史をふまえている。

 当山は初めは二田の滝沢山(西山町二田)の中腹にあったと伝えられ、今日でも円満寺屋敷跡として残っている。

 天文元年(1532)四月二十四日近火にて焼失、永禄五年(1562)に再建され、現在の所は中興知空法印(享保年間)の建立、山門は文化十年(1813)隆円法印代に建立され、唐風で珍しい建造物である。