御本尊  阿弥陀如来

宗派   真言宗豊山派

住所   〒959-0136 

     西蒲原郡分水町

     大字国上1407

電話   (0256)97—3758

HP

真言   おん あみりた ていせい

     から うん

御詠歌  此山の 高ねを渡る 松風は

     尊き法の 千こえ百声

 国上寺の開山は遠く元明天皇、和銅二年、越後一の宮弥彦大神の託宣により、建立された越後最古のお寺であります。

 孝謙天皇の御宇に当山は、国中上一寺の勅宣あり、中略して国上寺という。

 開山当寺 (709) は、修験道場であったが、時代の権力者に改宗され、法相宗、天台宗、真言宗醍醐派、真言宗豊山派へと現在に至る。往時には、上杉謙信公より十万石の格式を頂き、国上山の中に二十ーケ寺、他県内外あわせると百三十有余ケ寺の末寺があったが、時代の流れにより、現在数ケ寺の末寺だけである。

 当山の阿弥陀如来の由来は、人皇四十五代聖武天皇の御后光明皇后の御宇に南天竺の婆羅門僧正と我が国の聖僧、行基菩薩が勅命を受け相携えて日本各地を廻り、偶々この土地国上山に、深く仏法有縁の土地と感得し、錫を駐め、ひたすら座禅観法を凝らしたところ、国上山山頂に阿弥陀様の霊容が顕れ、御来光を仰ぎ、行基菩薩はこの霊験に随喜感応して、自ら阿弥陀如来像を刻み奉り阿弥陀堂に安置し、婆羅門僧正は賛嘆なさり、御開眼されました。現在、この阿弥陀如来像は国上寺の御本尊として、十二年に一度、子年に御開帳致しております。