御本尊  波打観音(十一面観世音菩薩)

宗派   真言宗豊山派

住所   〒949-3255  

     中頸城郡柿崎町上下浜346

電話   (025)536—3784

HP

真言   おん まかきゃろにきゃ

     そわか

御詠歌  波打の 響きたよりに

     参り来て 救われ行かん

     慈悲の極楽

 平安末期(1150年頃)近衛天皇の御代、出羽の国酒田の夢覚律師が西国修行行脚の途中「犀浜七里の鎮守堂」に仮泊の折、夢のお告げを得て、十一面観音を見つけ鎮守堂に安置する。余りの霊験あらたかに地元漁師は「波打観音」と尊号する。応仁元年 (1467年)第百三代後土御門天皇の御代、「応仁の乱」がおこり勅使を鬼門の方に派遣し、当村馬屋村の断刀原にて死刑場を見つけ、当地の豪族「那須一族」に命じて天皇勅願寺を建立させ、天皇は三種の宝物を贈り、天下泰平の祈願をしたところ、十一年目にして戦は治まった。慶長三年(1599年}「上杉遺民一揆」が起こり、本堂を失い、明治元年(1926年)「神仏分離令」により、鎮守堂、墓地を失い、 「廃仏毀釈」により鎮守堂内の仏具の全てを失うも、観音堂にて勅願寺の法灯を守り現在に至る。